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珍しく私が手に汗を握った瞬間

元来私は人前で教えていたせいか、どんなに多くの人の前で話しても緊張したり上がったりして、手のひらに汗をかくことはなかった。
ところが珍しいこともあるもの。
自分ではなく息子のパフォーマンスを目にして、私が緊張し上がってしまったのだ。
なんと手に汗をかく事態が起きてしまった。
それは数か月前の高校のミュージカルの発表会での出来事である。
何か月も練習を重ねてきた息子は自信満々の様子。
しかし私も主人も初めての観劇にそわそわと心が落ち着かなかった。
ハイスクールミュージカルという10年ほど前にアメリカで流行った映画なのだが、その主役のトロイをやることになったのである。
当日私たちは、生徒たちへ差し入れを持ち、息子には花束を用意していそいそと出かけた。
本番が始まり調子よくパフォーマンスは続いていた。
何しろ主役なので一人で踊って歌うシーンがある。
この何百人という観衆の前で、息子は緊張せずに歌えるのだろうか?セリフを間違えたりしないだろうか?とドキドキした。
そしてその場面がやってきたのだ。
息子一人でソロを歌っている。
よし、調子は外れていない。緊張もしていない。歌詞を間違ってもいない。堂々としたものだ。
歌い終わって観衆からの拍手喝さいを聞いた私は、知らず知らずのうちに手のひらに汗をかいていたのである。
ああ、緊張しまくった数分間であった。
息子はすごいことをやってのけたと思った。
自慢の我が息子である。

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